「エンジニアとしての生き方」(中島聡)を読んだ

面白かった、のかな? 読みやすかったのは確か。
ところどころ「えー、本当ですか」とか思いながら読んだが痛快な内容だった。

・日本のソフトウェア産業はうんちなので海外に出よう、そのためには英語はまーやっとこう
みたいな内容がいろいろな形で書かれている本という印象。

またその他にはマイクロソフトでの採用試験で実施した頭の体操みたいなクイズがいくつか掲載されていて、それを考えるのも楽しかった。

とくに日本とアメリカのソフトウェア産業を比較した部分が面白かった(感覚は痛快に近い)。
日本は公共事業の一環としてIT事業へ投資が行われることがあるが、
アメリカではイノベーションに対して投資家が投資するとし、
お金の出所の違いからイノベーションへのモチベーションに雲泥の差が生まれる。という書き方。
なんで日本のソフトウェア産業ってゲーム以外(最近はゲームもだけど)は全く橋にも棒にも存在感が無い状態なのかは少し気になっていたので、そのからくりの一部としては納得かつ痛快な説明で面白かった。


読後に考えたことは
・「エンジニアとしての生き方」を論じた本じゃなくて、これ筆者のブログをまとめただけじゃない?
・でもブログエッセイ風ってのは読みやすいし、一気に読めました!
・ただ、エンジニア人生で肝に銘じておくこと、みたいな内容を期待してたから少し残念

エンジニアとしての勉強の仕方、キャリアの考え方、それをふまえた上での具体的な行動例みたいなのが書いてある本があると自分で考えることがへるのでそんな本が読みたい。